プリムールについて

ボルドープリムール

BORDEAUX
PREMEUR

プリムールとは?

プリムールはフランス語で「新酒」を意味し、樽で熟成中のワインを一部先行販売するボルドー独自のシステム。 ブドウの収穫後、長期間の熟成を経て出荷されるボルドーワイン。 高価なボルドーワインは、長期熟成を経て味わい深く、年月が経つとその市場価格は上昇する傾向にあります。 プリムールでボルドーワインを買うということは、一番早く、安い段階で価値のあるワインを購入できるということです。

ボルドープリムールの製造工程

2020年ヴィンテージのボルドーワインの場合、2020年の秋に収穫したブドウは、 各シャトーで圧搾・発酵・熟成を経たあとに木樽に入れてさらに約1年間熟成されます。 収穫したワインが市場に出るのは、収穫の約3年後の2023年春〜夏頃。プリムールはその通常販売の時期に先駆けて、木樽で熟成させている途中で売り出されているものです。
収穫9月〜10月収穫9月〜10月
発酵と熟成11月〜12月発酵と熟成11月〜12月
木樽熟成12月〜翌々年春木樽熟成12月〜翌々年春
ビン詰めと出荷 翌々年春〜ビン詰めと出荷 翌々年春〜

シャトーのコメント


サキア・ド・ロートシルト氏 シャトー・ラフィット・ロートシルト オーナー

サキア・ド・ロートシルト氏

ルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人が王の歓心を買おうと、フランス宮廷に持ち込んだのがラフィット(後のラフィット・ロートシルト)です。これを機にボルドーワインが宮廷でもてはやされ、1855年のメドック格付けでは1級の筆頭に。中でもラフィットは、「王のワイン」と称されることになりました。深みのある色、気品あふれる優雅な香り、きめ細やかで絶妙な味わい。すべてにおいて他に類を見ない最高級なワインです。


ジャン・フィリップ・デルマス氏 シャトー・オー・ブリオン 支配人

ジャン・フィリップ・デルマス氏

ボルドーで最初に樽熟成や澱引きを行い、名声が広まったといわれています。1855年のメドック格付けの際は、グラーヴであるにもかかわらずその実力を無視できず、例外として1級の仲間入りをしたというのは有名な話です。


コリン・メンテロポリス氏 シャトー・マルゴー オーナー

コリン・メンテロポリス氏

メドック地区の中で最上流にあるマルゴー村。土壌の特徴は、ジロンド河が運んだ厚い砂利の層。ぶどうは必然的に深く根を下ろし、それが優雅なふくらみと精妙な芳香をワインにもたらし、5大シャトーの中でもっとも女性的と称される所以になっています。かつて買収の意思を示したアメリカ企業に対して、フランス政府が「シャトー・マルゴーを売るのはエッフェル塔やモナリザを売るのと同じ」と語ったという逸話も残っています。


長女カミーユ・セレイス・ド・ロートシルト氏 シャトー・ムートン・ロートシルト 支配人

カミーユ・セレイス・ド・ロートシルト氏

1922年にナタニエルの曽孫であり、シャトー・ムートンの名声を高めた人物として知られるフィリップ・ド・ロートシルト男爵がドメーヌを相続し、2年後の1924年、樽に詰められた状態でワインがネゴシアン(ワイン商)へ出荷される事が一般的であった時代に、シャトー内でボトル詰めをする元詰め方式を先駆けて採用した。年ごとのラベルのデザインを、その時々の著名な芸術家に依頼するというスタイルを確立した。


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