オーパス・ワン について
オーパス・ワンは、ボルドーの第1級格付けシャトー・ムートン・ロートシルトのフィリップ・ド・ロートシルト氏と、カリフォルニアワインの巨匠、ロバート・モンダヴィ氏という2大巨頭が、長年の思いを形にさせたと言われるまさに"夢のようなワイン"です。
ワイナリーはカリフォルニア州ナパヴァレーのオークヴィルに位置しています。オークヴィルは名門ワイナリーがひしめくナパヴァレーの中心部で、朝方まで濃霧が発生する一方、夏は30度を超えるなど昼夜の寒暖差が非常に大きな地域です。これはブドウにとって理想的な気象条件のひとつであり、ナパヴァレーが一躍偉大な赤ワインを生み出す銘醸地に名を連ねることとなった所以でもあるでしょう。
「オーパス・ワン」とは音楽用語で『作品番号1番』という意味で、「1本のワインは交響曲、1杯のグラスはメロディのようなもの」という2人の思いが込められた名前と言われています。
オーパス・ワンで生産されるワインはボルドースタイルで、カベルネ・ソーヴィニヨン主体の濃厚な赤ワインで、アルコール度数の高い、長期熟成型のワインが造られます。1984年のリリースまもなくして、高級ボルドーワインに引けを取らない注目度となったオーパス・ワンは、2000年代初頭より価格が高騰の一途を辿り、瞬く間に世界に名を馳せるプレミアムワインの仲間入りを果たしました。
オーパス・ワン2018 の特徴・評価
非常に深みのあるガーネット・パープル色をした2018年のオーパス・ワンは、鮮やかで大胆なボイセンベリー、温かみのあるカシス、熟したジューシーなブラック・プラムのノートに加え、ライラック、ウーロン茶、シナモン・スティック、耕した土、黒トリュフのニュアンスが現れ、グラスから立ち上ります。ミディアムからフルボディの味わいは、しっかりとした粒状のタンニンと素晴らしいフレッシュさに支えられ、カリカリとした黒い果実の層がぎっしりと詰まっているのです。
最近オーパス・ワンを訪問した際、私は「グラン・ヴァン」の5つのヴィンテージを試飲。
2018年ヴィンテージと2019年ヴィンテージを比較して、ワインメーカーのマイケル・シラッチは「2019年はもう少しリッチさがある。2018年はエレガントで、それは軽いという言い訳にはならない。2018年から2019年はその少し上を行っている。2018年はもう少し酸味があってクールだった」と言っていました。
どちらのヴィンテージもオーパス・ワンの勝利であり、シラッチと彼のチームが過去15年以上にわたって畑とワイナリーで行ってきた微妙な変化の証です。ブラボー!!
オーパス・ワン2018 テイスティング・ノート
オーパスワン2018は、ブラックベリー、カシス、ブラックチェリーの豊かな香りから、上品なスミレ、白胡椒、そしてバラの花びらへと続き、とても魅力的な芳香を放ちます。新鮮で瑞々しい黒果実の味わいがしなやかに幾層にも重なり、オレンジの皮、甘草、ダークチョコレートのニュアンスがアクセントとして感じられます。美しくバランスのとれた滑らかでやわらかなタンニンは、フレッシュな酸味と相まってソフトでクリーミーな感触をもたらし、その味わいは引き続き長い余韻となって広がります。
マセレーション 18日間
樽熟成 フランス産オークの新樽で17ヶ月
オーパス・ワン2018 気候状況
2018年は安定した天候と穏やかな気温に恵まれ、素晴らしい成育条件が整いました。年初めは水不足に見舞われましたが、萌芽直前の絶好のタイミングで降った雨は、枝葉の生育に必要な水分をもたらしました。申し分のない栽培環境が確実な開花と結実につながり、例年を上回る収量となりました。この年の成育期は遅いスタートでしたが、平年のわずか7日遅れでヴェレゾン(色づき)が始まり、ぶどうの完全な成熟に必要な時間は十分にありました。収穫は9月19日に始まり、順調なペースで10月25日に終わりました。
オーパス・ワン2018 の受賞歴
ワイン・アドヴォケイト:98点
飲み頃:2024 - 2058
最終試飲日:2021/2/27
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