シャトー・ラフィット・ロートシルト について
1855年のメドック格付け制定の際、第1級に選ばれた4シャトーの中でも最高得点を叩き出し、名実ともにボルドーの最高峰に登り詰めたワインが、このシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
1868年以降、ロスチャイルド(ロートシルトの英語読み)家が当主となり現在までその栄光を守り続けています。現在も5大シャトーの中で最も高値をつけることの多いラフィットはボルドーワインの頂点と認知されています。ラフィットのその名称は、『小高い丘』というフランス語に由来すると言われており、その名の通りポイヤック村とサンテステフ村の境の小高い丘に、美しい庭園とともに聳え立つ荘厳なシャトーです。一部の畑はサンテステフに属する区画ですが、特例としてラフィットの畑だけはポイヤックとして扱われています。
作付面積はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、残りの5%をカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで分け合っています。ファーストラベルに使用されるブドウの平均樹齢はおよそ45年とされ、収穫後区画ごとにタンクに分け、それぞれのコンディションによって異なった手法を用いて緻密に発酵されます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト1986 の特徴・評価
1986年のラフィット・ロートシルトは、デキャンタとグラスの中でそれぞれ広がり、シガー ボックスや赤いベリーの概念と混ざり合った土のようなブラックカラントなどのフルーツの香りが広がります。 一緒に飲んだ1975年よりもリッチで濃印象があり、ミディアムからフルボディで豊か且つ凝縮感があり、ビロードのようなアタックと生き生きとした果実の核を示しています。このヴィンテージの典型的なメドックワインの特徴、タンニンの荒々しさをフィニッシュでほんの少しだけ感じます。 40歳の誕生日を迎える1986 年のラフィットは、最高の状態で味わうためには、まだ数時間もの時間をデキャンタする必要がありそうです。
ワイン・アドヴォケイト:95+点
飲み頃:2016 - 2046
最終試飲日:2022/3/1
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