シャトー・ラフィット・ロートシルト について
1855年のメドック格付け制定の際、第1級に選ばれた4シャトーの中でも最高得点を叩き出し、名実ともにボルドーの最高峰に登り詰めたワインが、このシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
1868年以降、ロスチャイルド(ロートシルトの英語読み)家が当主となり現在までその栄光を守り続けています。現在も5大シャトーの中で最も高値をつけることの多いラフィットはボルドーワインの頂点と認知されています。ラフィットのその名称は、『小高い丘』というフランス語に由来すると言われており、その名の通りポイヤック村とサンテステフ村の境の小高い丘に、美しい庭園とともに聳え立つ荘厳なシャトーです。一部の畑はサンテステフに属する区画ですが、特例としてラフィットの畑だけはポイヤックとして扱われています。
作付面積はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、残りの5%をカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで分け合っています。ファーストラベルに使用されるブドウの平均樹齢はおよそ45年とされ、収穫後区画ごとにタンクに分け、それぞれのコンディションによって異なった手法を用いて緻密に発酵されます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト1995 の特徴・評価
1995年のラフィット・ロートシルトは収穫量の3分の1のみが最終ブレンドに使用され、カベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロー17%、カベルネ・フラン8% のブレンドです。1997年11月に私が試飲したとき、このワインは驚くほど良好でした。色は濃いルビー紫色で、甘くて細かなミネラル、スモーキーで雑草のようなカシスの香りがします。 果実の美しい甘さがミディアムボディの中にしっかりと凝縮されて、素晴らしく純粋で輪郭のはっきりしたラフィットに仕上がっています。1995年は1996年ほど強さも重厚さもありませんが、卓越して美しく作られており、十分に期待できるものです。
ワイン・アドヴォケイト:95点
飲み頃:2008 - 2028
最終試飲日:1998/2/23
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