近年稀にみる出来栄え!ロバード・パーカー99点獲得!
翌年の2010年と併せて、連続して近年稀にみる出来栄えで、半世紀以上は品質が保たれると言われるほどのグランヴァンです。
シャトー・ムートン・ロートシルト について
1855年に制定されたメドック格付けの中で、唯一その格付けに変化をもたらしたのが、他でもない、このシャトー・ムートン・ロートシルトです。制定当初、ムートンは第2級に格付けされました。そこから118年後の1973年、4世代の交代を経て努力の末に見事第1級の座に登り詰めたのです。『われ一級になりぬ、かつて二級なりき、されどムートンは昔も今も変わらず』という言葉は、昇格当時、フィリップ男爵が残した言葉として今もなお語り継がれています。
シャトー・ムートン・ロートシルトと言えば、だれもがその象徴となっているアートラベルを思い浮かべることでしょう。毎年変わりコレクターにも愛されるムートンのエチケットの始まりは、シャトー元詰めが始まった1924年に遡ります。長い歴史の中で、フランス国内はもちろん国外からも、ミロやピカソ、シャガールといった著名な芸術家たちのアートをラベルに施すなど、世界中の著名人とタッグを組み、その歴史に残していきました。
また、ムートンは自らのシャトーのワインの品質向上や革新にとどまらず、その活躍の場を世界にも広げていきます。カリフォルニアに進出してロバート・モンダヴィ氏とタッグを組んだオーパス・ワンや、1997年にチリのコンチャ・イ・トロと手を取り生み出したアルマヴィヴァはその大きな功績の一端を担っていると言えるでしょう。
シャトー・ムートン・ロートシルト2009 の特徴・評価
2009年のムートン・ロートシルトは深いガーネット色で、大胆な土っぽさを感じさせないクレーム・ド・カシスの芯の上に下草、耕された土、菌類のニュアンス、プラムのジャムと樟脳の香りが漂うインドのスパイスを感じられます。 コクのあるしっかりとしたビロードのようなタンニンの質感と、黒い果実のジャムとエキゾチックな味わいが詰まっています。スパイスの層があり、シームレスなフレッシュさと非常に長く退廃的な果実味を持っています。
ワイン・アドヴォケイト:99点
飲み頃:2020 - 2060
最終試飲日:2017/2/1
シャトー・ムートン・ロートシルト2009 のテイスティング・ノート
ブルーベリーやカシス、タバコの上品で複雑性のある豊かなアロマが、杉やスパイスを思わせる繊細な香りときれいに調和しています。口に含むと即座に濃厚さと上質な風味が感じられ、上手く包み込まれた高貴なタンニンと完璧な一体感を成しています。ストラクチャーとバランスの素晴らしさは特筆に値し、たっぷりと芳醇なアフターが長い余韻へと誘います。
シャトー・ムートン・ロートシルト2009 の気候状況
2009年はブドウ樹の生育サイクルと果実の成熟にとって異例なまでに好条件の年で、ポテンシャルの高さがうかがえる、健全で糖度も果実味も申し分ない非常に高品質なブドウを収穫することができました。
このヴィンテージは卓越した成功作であり、ワインには類い稀な品質を象徴する全ての魅力が備わっています。
シャトー・ムートン・ロートシルト2009 のラベル情報
ラベルデザインはインド出身のイギリス人彫刻家アニッシュ・カプーアが手掛けており、厳粛さと同時に輝きのあるガッシュ画には、マチエールと光を激しく衝突させることで生命力溢れる植物の芽吹きを表現しています。
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