シャトー・マルゴー について
シャトー・マルゴーは、初めてボルドーで格付けが行われた1855年に、最高ランクにあたる第1級を獲得したシャトーのひとつです。そして第1級の中でもただ1つだけ、ジロンド県のテイスティングで最高得点にあたる20点満点を付与されたのも、このシャトー・マルゴーでした。シャトー・マルゴーは歴史上に多くその名を刻んでいます。18世紀にはルイ15世の愛妾デュ・バリー夫人が宮廷に持ち込んだことで瞬く間にその魅力を知れ渡したと言われ、その後の19世紀には文豪のヘミングウェイはマルゴーを愛して幾度となくシャトーに滞在、愛娘にその名を贈ったこともあまりに有名な歴史上の出来事として語られています。5大シャトーの中でも最も高貴でエレガントな女性的な味わいと言われるシャトー・マルゴーは、『ボルドーの女王』『ボルドーの宝石』などと称される程、世界中の人々に崇め愛されているのです。
シャトー・マルゴー2009 の特徴・評価
2009年のシャトー・マルゴーは、深いガーネット色で、驚くほど香り高いミントカシス、ライラック、シュヴァルツヴァルトケーキ、ウーロン茶の香りと、鉛筆の削りくずやほこりっぽい土の香りが特徴です。 ミディアムからフルボディで、しっかりとした粒状のフレームを持ち、素晴らしいフレッシュさを持ち、香り豊かな果実を非常に長くミネラルたっぷりのフィニッシュへと引き上げます。
ワイン・アドヴォケイト:98点
飲み頃:2020 - 2050
最終試飲日:2019/3/15
シャトー・マルゴー 2009 のテイスティング・ノート
複雑で官能的な香りが特徴であり、しっかりとしたエレガントなタンニンと深みが口の中に広がります。後味は柔らかく、長い余韻と同時にフレッシュさも感じられ、飲みやすさも抜群です。長期にわたる熟成を可能にし、さらに魅力的な味わいと昇華していくと予測されています。
シャトー・マルゴー 2009は、その気候条件、品質、そして熟成ポテンシャルによって、非常に特別なヴィンテージワインとして評価されています。その高い品質と希少性から、ワインコレクターの間で人気が高く、価格も高騰しています。
シャトー・マルゴー 2009 の気候状況
世紀のグレートヴィンテージと言われる2009年。夏は太陽に恵まれ、日中気温の高い日が続きました。その一方で、夜には気温が下がり、ブドウは熟しすぎず酸も綺麗に保つことができたことが特徴です。果実味、タンニン、酸、アルコールの全てにおいて見事にバランスがとれ、シャトー・マルゴーにとって、極上のヴィンテージワインとして高く評価されています。
4月は気温が低く、発芽がゆっくり進みました。7月以降から最後の収穫日までは雨が降りませんでしたが、乾燥にあまり影響されないカベルネ・ソーヴィニョンには好意的でした。夏は気温が上昇するも、夜は涼しく、寒暖差によってアロマのフレッシュさが維持された絶好の当たり年です。
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