シャトー・マルゴー について
「赤ワインの女王」と讃えられ、世界中のワイン愛好家を魅了するボルドーワインの1つ。
シャトー・マルゴーは、初めてボルドーで格付けが行われた1855年に、最高ランクにあたる第1級を獲得したシャトーです。
そして第1級の中でもただ1つだけ、ジロンド県のテイスティングで最高得点にあたる20点満点を付与されたのも、このシャトー・マルゴーでした。
シャトー・マルゴーは歴史上に多くその名を刻んでいます。18世紀にはルイ15世の愛妾デュ・バリー夫人が宮廷に持ち込んだことで瞬く間にその魅力を知れ渡したと言われ、
その後の19世紀には文豪のヘミングウェイはマルゴーを愛して幾度となくシャトーに滞在、愛娘にその名を贈ったこともあまりに有名な歴史上の出来事として語られています。
5大シャトーの中でも最も高貴でエレガントな女性的な味わいと言われるシャトー・マルゴーは、『ボルドーの女王』『ボルドーの宝石』などと称される程、世界中の人々に崇め愛されているのです。
シャトー・マルゴー2021 の特徴・評価
2021年のマルゴーは、明らかにこのミレジメのベストワインの1つです。
ラズベリー、ワイルドブルーベリー、プラムの深いブーケに、甘いスパイス、スミレ、リコリス、シガーボックスの香りが混じり、フルボディで層が厚く、多次元的で、
芯にとてつもない深みがあり、美しいタンニンがあります。フルボディで重層的で、とてつもない深みがあり、永遠に続くようなフィニッシュで締めくくられます。
前世紀のヴィンテージの生き生きとしたフレーバーと適度なアルコール、現在の抽出とエレベージの正確さを兼ね備えたこのワインは、クラシックなワインと言えるでしょう。
このワインが凝縮感に欠けると誤解されないように、このワインは分析上、輝かしい2019年と同じくらいポリフェノールが高いことを付け加えておきます。
総生産量の36%という厳しい選定を行い、2021年のグラン・ヴァンは誕生しました。
ワイン・アドヴォケイト:95+点
ジェームス・サックリング:97+点
飲み頃:2030 - 2055
シャトー・マルゴー 2021 の気候状況
2021年の冬は比較的穏やかでしたが、かなり雨が多く、3月は乾燥して暖かくなり、23日から30日にかけてブドウの木が開花しました。春は頻繁で厳しい霜が特徴でしたが、赤ブドウの畑では寒さの影響が少なく、霜に見舞われたブドウの木はごくわずかでした。
5月と6月はかなりの雨量を記録し、ベト病の蔓延を防ぐために注意しなければなりませんでしたが、細心の注意を払い続けたおかげでブドウ樹を健康に保つことができました。7月の雨の後、8月と9月前半は非常に乾燥していました。2017年ヴィンテージと同様に、ボトリチスに襲われる前に完熟していないブドウを選ぶか、9月末までブドウが熟し、追加の日差しからより濃縮されたブドウを収穫するのを待つかという選択に直面しました。そして、その年と同様に、ブドウの品質を優先するという決定が下されました。
初期のメルローの収穫は9月24日に行われましたが、後のカベルネの収穫は10月4日に始まり、収穫は10月13日までに完了しました。このシーズンは確かにかなりの課題がありましたが、徹底したケアにより、エレガントで凝縮度の高いヴィンテージのワインとなりました。
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