シャトー・マルゴー について
シャトー・マルゴーは、初めてボルドーで格付けが行われた1855年に、最高ランクにあたる第1級を獲得したシャトーのひとつです。そして第1級の中でもただ1つだけ、ジロンド県のテイスティングで最高得点にあたる20点満点を付与されたのも、このシャトー・マルゴーでした。シャトー・マルゴーは歴史上に多くその名を刻んでいます。18世紀にはルイ15世の愛妾デュ・バリー夫人が宮廷に持ち込んだことで瞬く間にその魅力を知れ渡したと言われ、その後の19世紀には文豪のヘミングウェイはマルゴーを愛して幾度となくシャトーに滞在、愛娘にその名を贈ったこともあまりに有名な歴史上の出来事として語られています。5大シャトーの中でも最も高貴でエレガントな女性的な味わいと言われるシャトー・マルゴーは、『ボルドーの女王』『ボルドーの宝石』などと称される程、世界中の人々に崇め愛されているのです。
シャトー・マルゴー1989 の特徴・評価
前年の1990年に比べると小ぶりな印象を受けますが、1989年のシャトー・マルゴーは、濃いプラムのガーネット色と、新しいサドルレザー、香ばしいオーク、雑草のようなブラックチェリーやカシスの果実の大きく甘い香りを持っています。 このワインはミディアムボディで、比較的高めのタンニン、際立った凝縮感と純度を備えていますが、やや切れ味があり、圧縮されたフィニッシュを感じます。 この傑出したワインは、確かに当初よりはボトルの中で進化し少し重みを増してきましたが、シャトー・マルゴーの最も奥深い状態までは達していません。
ワイン・アドヴォケイト:90点
飲み頃:2006 - 2025
最終試飲日:2006/10/2
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